- 故郷というもの
-
2012.04.22 Sunday前から気になっていたことがあります。
人には故郷というものがとても大事な気がしています。
ただ故郷とはその環境なのか、そこに住む人なのか・・。
「風と共に去りぬ」では子供を亡くし、夫が出ていった絶望に打ちひしがれながら主人公が最後に故郷に帰ってやり直す決意をしますね。
映画のこのシーンは若い頃はよく分かりませんでした。
好色一代男の台詞にこんな言葉が出てきます。
「女は魔物や、鬼にも仏にもなる」
女性に限らず男もですが人は予期せず環境で変わるもの。
自分が変わったことに気がつかずになぜかイライラして人を傷つけたりしてしまいます。
「荒魂」が鎮まらない状態とでもいいましょうか。
私も経験がありますが、こういう状態はやっかいなものですね。
「なぜか」が分からない、自覚がないものなので。
先ほどラジオから「島人ぬ宝」を聞きながら思います。
豊かな自然が、故郷が、人を育てて包んでくれているのだなあ〜と。
人に厳しくも優しい自然の環境は、実は、人間そのものの心に大きく影響しているようです。
愛してくれる故郷から心が離れると人は変わってしまう。
心の故郷を感じてもらえるような仕事がしたいですね。
私であれば家造りや家具作りで。
そんな気持ちにさせてくれるBEGINさんの美しい音色でした。
- 今日のものづくり〜スツール中棚付き〜
-
2011.12.19 MondayJUGEMテーマ:日記・一般
今日はスツールをご注文頂きまして製作いたしました!
ベッドの脇におけて、アロマ入れの箱を置ける中棚付きで!というご注文でしたので早速製作図面を作成!
そうしましたら脚を天板に均等に割り付けますと、中棚を入れられない。。。
というわけで有効な開口部を作るのに、脚の位置を丸座面に対して正方形ではなく、長方形に組んでいます。
椅子としての使用もあるかもしれないということで、もちろん当社オリジナルの凹凸加工を施しています!
当社の(私の?)デザインってちょっとごっついでしょうか。。。
頑丈なのですけどね(笑)
家の内装や家具は人の肌に触れ、その形や色、香りまでが、何気なく、しかしいつも感覚されているものです。
かの有名なサクラダファミリアのガウディがなぜ自然な曲がりを求めたかと言えば、家や家具は常に人間の感覚に働きかけ、そして知らず知らず影響を与えていると考えたからだそうです。
私もガウディが大好きですが、よくよく考えてみれば、茶室や伝統工法では自然の丸太や曲がり材、丸窓や竹など自然の心地よい感性を与えてくれる素材で溢れていました。
そんな建築や家具を目指しています。
さて脱線しましたが、素材の香りを殺さない自然塗料(キヌカ)を使用しまして、自然な色、曲線、なめらかではありますが凹凸のある肌触りを目指して作りました。
末永くお使い頂けますように。
メンテナンスも致します。
ありがとうございました!
- 今日のものづくり〜Y邸縁台〜
-
2011.12.10 SaturdayJUGEMテーマ:日記・一般ご近所さんからのご依頼をいただきまして、縁台を直しました!
縁台やウッドデッキは雨や日光を浴びて徐々に劣化していきます。
メンテナンスで外装用のオイルステインを塗り直したり、腐ってしまったところは取り替えしたりしていれば長い年月使うことが出来ます。
でもお手入れというのは大変なものですよね。
ついつい汚れが目立ってくるとペンキで塗りつぶしてしまいたくなるのですが・・・
木とペンキの相性はあまり良くありません。
また鉄の釘やビスも(メッキがしてあっても)良くないです。
というのも、釘やビスの穴から水分や染み込んでいくのですが、ペンキは水を通さない分、一度侵入した水分を閉じこめてしまうからです。
写真はペンキ仕上げでビス穴まわりから腐ってしまった縁台でした。
色が変色したり、傷や汚れは使っていればしょうがないことですが、何とか長持ちさせたいと思いまして、ウッドデッキ用のバツー材で縁台を作ってみました。
ウッドデッキでは現在、劣化するのを嫌うお客様の人気を二分しているのが人工木デッキとヨットなどで使用する南洋材を使ったウッドデッキ。
今回は内容はお任せ頂いたこともありまして、バツー材で、ちょっと工夫をしまして表にビス穴をあけない施工方法で取り付けしました。
バツー材などの南洋材は塗装が染み込まないので無塗装で施工されることが多い材料です。
色がグレーに変色する特色があり、たまに黒っぽい樹脂が出てきてしまう欠点もありますが、何しろ木を使った仕様ではかなり長持ちするので(通常は10年〜15年以上)お勧めですね。
お客様には「あらずいぶん丈夫だわね!」とお褒めを頂きました。
そうそう、とても堅い木でもありまして、ビス穴は下穴をあけておかないとステンレスのように柔らかいビスではねじ切れてしまいます。
いつまでもお使いいただけますように!メンテナンスもいたしますよ。
ありがとうございました!
- TPPを考える
-
2011.11.16 WednesdayJUGEMテーマ:日記・一般
TPPについて考えてみたいと思います。
さまざまな賛成意見と反対意見が交差するのは、政治家の方達も、TPPその協議自体が非公開らしく、実際に何を話し合われているのか分からないというところから来ているようですね。
多くの国の思惑が絡んでいますが、どうやら普天間移設で大きなペナルティのある日本がアメリカのこの交渉カードに屈して参加表明と言ったところでしょうか。
アメリカが円高を容認し続けているのも(ほとんど意図的にであろうと思いますが)、金融不安なんかよりも自国の輸出を倍増させる公約に沿った外交戦術ですね。
さて日本がどうなるか、というのは今後の交渉にかかっているわけですが、TPPで農業が、医療が、なんてことだけではなく、いろいろと戻れなくなりそうな危険を感じています。
「グローバル化」という言葉に踊らされている昨今のビジョンのないビジネスマン達が、「しょうがない」と切り捨てる産業が多々出てくるでしょうが、それは自分たちの首を絞めることになりそうです。
日本より先行して「グローバル化」を取り入れた韓国がどうなったかを森永卓郎さんがラジオで説明していました。
それは「小さい企業は潰して大きな企業に集約」していく政策と流行のグローバル化で産業の空洞化と一部の高学歴者でなければ就職すらままならない格差社会、がTPPを選ばずFTPを選んだ韓国ですらさらにひどい状況になりつつあることだそうです。
経団連というところは「グローバル化」が進んでいる企業が多いですから、輸出や輸入によって恩恵を受ける企業が多いという計算。
農協や医師会などの生産業と内需企業は益するところはなく、もちろん反対する立場。
また大きく打撃を受けている東北関東大震災地区の経済復興にも暗い影を落とすことでしょうね。
私という立場でこの問題をどう受け止めればよいか考えていました。
私のようなあんまりお金のない層には輸入の安い食品が大量に入ってくるでしょうから、少し生活が楽になるような錯覚を起こしそうですね。
たぶんものの値段は安い物だけが取り引きされる社会になり、特別なサービスを受けられるのは(医療など?)お金のある人という構造でしょうか。
でも私は「いいものづくり」を出来る環境がTPPによってもたらされるとは思えないのです。
物の値段は安い方がいいに決まっていますが、それはちゃんと作った時の金額に見合うものなのかどうかということが大事です。
「どうでもいい物」が今の世の中には溢れすぎていて、そんなものに囲まれていると、他人もそして自分ですら「どうでもいい存在のひとつ」としか思えなくなっていくのです。
人間は感情で生きています。
損得で幸せに生きているわけではないのです。
感情のない、使い捨ての物達。健康などどうでもいい食べ物。
そういうものを食べ、そういうものに囲まれながら、人を大事に出来るのでしょうか。
何かのチャレンジは必要かと思いますが、なぜ大震災のこの時期なのか。
アメリカは「グローバル化」と言う言葉を楯に、目指しているのは国内産業の復興であるのに、日本が目指しているのは「産業の強化」と言う名のもとの切り捨て。
少なくともタイミングは間違っているとしか思えないというのが私の意見です。
- ギリシャ国民投票
-
2011.11.03 Thursdayギリシャのパパンドレウ首相が国民投票をすると発表しました。
これは欧州連合(EU)の支援策を受け入れるかどうかを問うものだそうです。
そしてそれを受けた世界同時株安。
これからEU通貨不安による円高に拍車がかかるかもしれませんね。
支援策を受け入れると言うことは国を立て直すためにかなりの公務員のリストラや歳出削減を同時に求められるでしょう。
それを不満に思う市民によるデモが連日行われていました。
EU首脳も緊急ミーティングを行うなど騒然となっております。
が、果たしてこれが悪いことなのでしょうか。
というのも「通貨危機や金融危機が起こる!」と煽って支援策を取り付けようとしているのは、ギリシャや欧州の金融機関であって、ギリシャの国民ではありません。
ギリシャの首相の意図することは、国民総意によるEU支援策の受け入れのように思いますが、逆に転んだときに、果たして本当に世界経済が破綻するような大打撃を受けるのかどうかは疑問です。
いずれにしてもギリシャは相当な身を削る経済危機が訪れることでしょうが、世界経済的には一時的なものになる可能性もあります。
「世界は絶対にギリシャを救うはずだ」そんな目論見で金儲けをたくらんでいるヘッジファンドやその分け前をあずかろうとする金融機関にそれだけの支援をする価値があるのかどうか。
なぜかそういう金融機関は政治に近く、実経済で汗水垂らして働く国民から政治は遠い、というのは日本でも同じ事情ですね。
実経済の方からマネーゲームを破壊する必要があるのではないかと私は思っています。
私の人生の書の一つは「プラトン」。
かつて賢人ソクラテスに裁判で死刑を言い渡したアテネ市民。
アテネと敵対するスパルタの思想家アリストテレスは言いました。
「民主主義は悪である」と。
そんな馬鹿なと思う現代人の私に次の言葉が突き刺さりました。
「全ての国民が等しく教育を受け、私利私欲に惑わされずに徳を持って国の行く末を判断することはない」と。
ギリシャの国民がどのような決断をするのか。
その決断で10年20年後にギリシャはどうなるのか、注目したいですね。